運営者のひとり、伊佐知美のnoteから転載しています
この広い世界で、たった一人頑張っているような気持ちになる夜があった。
授乳、寝不足、エンドレスのオムツ替え、時折起こるオムツ以外へのおしっこシャー!(おっと失礼)。夜中3時にシーツを洗い自分の衣服を洗い、運が悪いとまた明け方にまた新しいシーツに敷き変える。
目が覚めたらすぐに息子のお腹を満たし、オムツを変えて、離乳食の準備をして。入院したら付き添いで、自分のことなんかよりも、命を守り抜く方が最優先の日々が、確かにあった。
今は2歳。「あの」ピークの時期を通り過ぎたからって、「育児楽しい!」と一括りにして、当時の気持ちや出来事をなかったことにはしないし、できない。
育児は楽しい。そして、子どもがいても私の人生を生きることは確かにできる。むしろ「子どもがいてこその未来」を描きたくなる点において、私たちはとても強く広くなれる。
でも。
心細くなる夜は何度もあった。
そういう時、夜中のSNSにリアルタイムで「授乳ねむい」とか、育児アプリの月齢が同じ顔も本名も住んでいる場所も知らないママが、「寝返りした子どもをずっとひっくり返してるんだけどこれいつまで?」とかって書き込んでいるのに気づくだけで、「一人じゃない」と思えた。
そう思えるだけで、世界の遠くにあかりがひとつ、ポッと灯るような温かさと心強さが得られたものだ。
でも、でも。
授乳が終わっても、育児は続く。言葉にしきれない育児の幸せの日々の中、ふと抱き続ける疑問に向き合う瞬間が増えていく。
「私、これからどうやって生きていこう?」と。
どうしても、「今までの社会」から切り離された感覚が拭えない。仕事は続けていると言い張っている私でも、ボリュームは減ったし、海外に1週間単身で取材旅行に行くなんて、ちょっとやっぱり難しかった。やり方を工夫する必要があったのだ。
新しい幸せがこの手に確かにあるとわかっているのに、手放したものへの未練と、今後手に入れたい在り方への気持ちが灯り続ける。
育児も仕事も、私の暮らしも。全部を追いかけたいのに、1日は24時間で終わっていく。今日も、明日も、明後日も。
旅に出たら楽しいけれど、夫は仕事の都合と個人の意向で、ほぼほぼ一緒に来ることはなく。それは全然いいのだけれど、見知らぬ旅先でのワンオペは、楽しさと一緒に大変さも纏い続ける。
そういう中で、同じ境遇の人、もっと言えば「仲間」を見つけたい気持ちが芽生えていった。この広い世界で、誰か似たような。
「ママになっても、もっと自由に」。
この限りある時間の中で、前を向いて生きる人。前を向きたいと思いながら、もがく同志。
もし出会えたら。一緒に話をしてみたいし、話を聞かせて欲しいし、これからやりたいことが知りたいし、今手掛けていることも教えて欲しい。いつか一緒に旅先で会えたら嬉しいし、子どもたちも遊ばせたい。
できたら手を取り合って補い合って、高め合った結果として仕事も創れたら最高だよね。「育児も仕事も私の暮らしも」って、言うは容易いけれど、やっていくためには経済の持続可能性も必要だってわかってる。
そういう、仲間が。どこにいるのかわからなかった。探しても見つからない——。
だから新しく集える場所を「作る」ことにした。現実世界で出会うのが難しくて、けれどいるなら会いたくて。
2025年9月に始動した、NEWコミュニティ「Hearth Port -旅と写真と文章と- 」。(「読み方は「ハースポート」、略して「ハスポ」)
日本と世界から、50人。ほぼ全員ママであり、リアルの世界でもし過去に出会っていたら、きっと友達になっていただろうと思える人たち。
今まで何度かコミュニティを作って運営してきた。みんな全部好きだし愛があるけど、今回ほど「コミュニティを作ってくれてありがとう」と声をかけてもらったことはない。
「『ママ友』じゃなくて、『私の友だち』が欲しかった」
何人もの人が言う。とてもわかる。
「子どもは可愛い。育児は楽しい。でも、『私』にもう一度向き合いたい」。
わかりすぎる。私もそう思ってここまできた。コミュニティの中で、たくさん交わされる自己紹介。読んでいるだけで、あなたがそこに居てくれたということを知られただけで、勇気がもりもり湧いてくる。
一人じゃない。大丈夫、仲間はいた。みんなそれぞれ、頑張ってる。
共通するのは、ママであること、旅や写真や文章、その中のどれかに心がときめいて、触れていることで「私」の輪郭と未来が作られていくと感じること。
子どもの年齢も人数も、生きる場所も、これから目指す未来も、きっと違う。けれど確かに私たちは「重なっている」。
オーナーの2人です
一緒にコミュニティを立ち上げようと、眠気まなこを擦りながら奮闘してきた、共同オーナーの古性のちとじつはずっと不安だったのだ。
私たちは、今まで当たり前だけど、ママじゃなかった。発信を見てくれている人の中に、ママがいるのか。いたとしても、共感し合える人なんて、もしかして0人なんじゃないかって。コミュニティを立ち上げても、もしかして私たち2人だけなんじゃないか?って。
出会えただけで、とても嬉しい。そして、コミュニティのプレオープンが始まって2週間で、1,000件以上のSlackテキストやりとりが生まれていることが、奇跡みたいで。
長く、続けていきたい。育児はこれからもずっと続くし、ママだけじゃなくて、プレママもパパも楽しめる場所に育てていきたい。
育児関連の活動をしている人たちと、手を取り合ってやっていけたらという夢もあるし、サマーキャンプを主催して、コミュニティの人たちと国内外を駆け巡れたら。
新しい親子旅や暮らしを体現する、シェア制のお宿ができたらもっといい。すごく個人的だけれど、日本における移動する親子の新しい教育の方針も、見つけていきたい。
気持ちと経験を分け合って、渡せるスキルはすべて渡して。「Hearth Portがあったから」とこの世界の広いどこかで、誰かが一人でも多く言ってくれる未来が創れたらいいなと願って。
本オープンに向けて、今日もプレオープンの「Hearth Port」は進む。これからも、温め続けたい大切な場所が、この手のひらに。
「私、これからどうやって生きていこう?」の答えのひとつが、動き始めた日々を生きている。周りにいてくれる人たちに、強く感謝しながら。
「Hearth Port」プレオープンにご応募くださった方、改めて本当にありがとうございました。当初、30名でスタートしようと考えていたのですが、想像を上回る方にご応募いただき、増枠の50名でスタートしておりますが、それでもご招待が叶わなかった方々がおります。
運営のキャパシティや、参加いただいた方同士のコミュニケーションの取りやすさなどを考えての結果なのですが、本オープンでは人数の制限なく運営してまいりたい所存です。
本オープン募集の詳細は、年内を予定しています。もしその際「Hearth Port」に興味を持ってくださったら、ぜひ、ご参加ください。お待ちしています。
プレオープンにご参加いただいている皆さまは、至らないところもあるかと思いますが、日々改善して良いコミュニティにしていきたいと思っていますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
Hearth Portの最近の様子
プレオープンはSlackで
プレオープンはSlackで行っています。日本在住の方が8割、海外在住の方が2割くらいでしょうか。ほぼ全員がママ or プレママです!
最初はWelcome ZOOM会を行いました。
日本中、世界中から本当に尊敬したいママたちが大集合
ママたちは忙しい。オンラインイベントはアーカイブ配信も充実させていきます。今後はオフラインイベントや、外部招待イベントも。
2週間のやり取りは、1,200件(!)
自己紹介に、子連れ旅、子育ての話にお悩み相談 etc……
「ママになっても、もっと自由に」に関連するたくさんの話が、オーナーの予想以上に繰り広げられるSlackになりつつあります。
すでにオーナー2人は「立ち上げてよかった」な気持ちになってしまいそうなのですが、ここからが始まりだ。引き続き楽しんでいきましょう〜!
毎月のテーマ設定に、「ハスポの読み物」コンテンツ、課題もあるよ
コミュニティサブタイトルの、「旅と写真と文章と」のいずれかから1つ選んで、「今月のテーマ」として活動している側面も。
初月・9月のテーマは「書くこと」。
関連するコンテンツを「ハスポの読み物」として公開して、「書くことが『私らしくいられる理由』」のnoteを書く、の課題にチャレンジする人も。
オーナー2人はもちろん書きます!メンバーのnoteは、オーナーのマガジン「Hearth Port」に収録中。










