運営者のひとり、古性のちのnoteから転載しています
今年「Hearth Port(ハースポート)」という名前の、ママ向けのオンラインコミュニティを立ち上げるために水面下でせっせと動いていた。
「ママになっても、もっと自由に」のコンセプトと副題には「旅と写真と文章と」を掲げて、それらが好きだったり、仕事にしたい&既にしているプレメンバー総勢50名と、9月から11月までの3ヶ月間一緒に駆け抜けてきた。
はじめて投稿する時の高揚感とか、少しずつ会話が生まれていくあたたかさとか。子育てで漠然と感じていた孤独感というか、そういうものが薄まっていくような、「わたしだけじゃなかったんだ!」と小さな光がぽっと灯るような感覚。すべてが手探りだったし、もちろん100点ではなかったけれど、すべてが新鮮だったし個人的にとっても救われた。
そしてそんなHearth Portが2026年1月からついに本格的にスタートすることになった。
オンラインコミュニティの運営は、正直いえば大変だ。運営もメンバーもモチベーションを維持するのが大変だし、手入れをしなければすぐに荒地になってしまう。SNSのアルゴリズムは日々激しく変わっていくから、集客面でも気を配らなければいけないことがたくさんある。
きちんと収益化をするのはむずかしい。時間ばかりがどんどんと奪われていく。
立ち上げてからもいろんな人に「オンラインコミュニティは大変だよ」や「ビジネスとしてはおすすめしない」と言われてきた。わたし自身も、これまで何度かコミュニティを運営してきたからこそ、その言葉の重みはよくわかる。
わたしは、オンラインコミュニティに対する批判や懸念は当たり前だと思うし、すべて正しいと思う。「そんな時間があるなら別のことをした方がいいよ」と言われたこともある。実際、多くのコミュニティが数ヶ月で静かに消えていくのを目の当たりにしてきた。
それでもわたしはオンラインコミュニティがやりたい。
「こんなにもオンラインコミュニティに惹かれるのは、確実にそこに「何か」があるからだと思う。というか、もともと10代の長い時間をオンラインゲームの中で過ごしてきたわたしにとって、「日常の中にオンライン上に人が集う場が身近にあること」はもしかしたら当たり前のことなのかもしれない。
物理的な距離も年齢も超えて、おなじ興味や悩みを持つ人たちがあつまる場所。誰かの何気ない投稿が、とおく離れた名前も知らない人の心を救ったりすることもある。深夜にふと思いついたアイデアを共有したら、朝には思いもよらないフィードバックが返ってきたりする。そういう瞬間にわたしは「やっぱりオンラインは良いなあ」と思う。
2024年に娘が生まれ、ママになってみて、もちろん世界のあらゆることは変わったけれど、その中でも一番の変化は、感覚の近い相手と出会える機会が圧倒的に少なくなったことだ。
児童館にいけば子育ての話はできる。心配事を相談できるママ友もできる。でも「ママになってもわたしはノマドとして世界中旅したいんだよね」と話せる相手はどうだろう。「雪が綺麗そうだから北海道に写真撮りにいきたんだよね」なんて言って「わかるわかる〜。でもそれは厳しいから来週その辺子連れでフォトウォークでもしようよ!」なんて返してくれる相手はどれだけいるだろう。
もちろん理解してくれる人もいるかもしれないけれど、同じ温度感で語り合える仲間を見つけるのは、当たり前だけれど想像以上にむずかしかった。
旅と写真と文章が好きでそれを仕事にしたいと思っている。ママになってももっと自由に生きたい。誰にも遠慮せずに、そんな感覚を共有できる場所が必要だった。
そしてそれが私だけじゃないと良いな。
同じように感じているママがどこかにいたら良いな。
そんな思いで走ったプレオープンには、50名のママたちが集まってくれた。
ちなみに「そんなのオンラインにこだわらずに、リアルの場で会えばいいじゃないか」という声もある。もちろんそうで、対面でのコミュニケーションは最高だ。オンラインではぜったいに得られないあたたかさがあるし、距離もぐっと縮まる。
でもオンラインにはまた異なる魔法が存在していると思う。
内向的で大人数の場が苦手な人も、自分のペースで参加できること。地方に住んでいて周りに同じ趣味の人がいない人も、仲間を見つけられること。子育てや介護で家を空けられない人も、スマホがあれば世界とつながれること。
オンラインコミュニティは、別にリアルの代替品ではないと思う。それとは全く違う新しい形のつながりなのだ。
とはいえHearth Portが成功する保証はどこにもない。
それでも私がやりたいのは失敗を恐れないからではなくて、単純にわたしがこの場所を欲しているのだ。
例えば10人しか集まらなかったとしても、その10人にとって意味のある場所になれたなら、それは成功なのだと思う。1年で終わってしまったとしても、その1年間に生まれた会話や出会いは確かにそこに存在していて、わたしにとっても価値のあるものだと思う。
オンラインコミュニティの価値は規模や継続期間だけでは測れない。そこで交わされた言葉とか、共有された経験とか、育まれた関係性とか。そういうものはどうしても目に見えにくいけれど、確かに誰かの人生に影響を与えている。
プレオープンの3ヶ月間で、メンバーたちがそれぞれの色を加えてくれた。日常のお悩みや雑談、旅の体験談や子連れ旅のTipsからはじまって、写真の撮り方に文章を書くたのしさ。課題に取り組んでみること。オンラインzoomはお昼に開催するとみんな離乳食をあげていたり、夜は逆にほとんど人が来なかったり。「ああ〜こういうことがおきるんだ」といちいちとっても楽しかった。
このオンラインコミュニティを起点にいろいろなことをはじめていきたい。いわばここは、まだ何もない真っさらな街だ。オフ会やコラボレーション、新しいプロジェクトも。まだ形は見えないけれど可能性だけは無限大だと思う。
結局のところ、私がオンラインコミュニティをやりたい理由はシンプルでかつてオンラインのコミュニティに救われた経験があるからだ。
今度はわたしがその「場所」を作る番に回れたらいい。
もちろん完璧なコミュニティなんて作れないし、全員を満足させることもできない。けれど、たったひとりでも「ここがあってよかった」と思ってくれる人がいれば、それで十分なのかな、思う。
ひとりでも多くの人に必要としてもらえる場所になれるように、私自身も尽力を尽くしたい。
▼ Hearth Port 公式サイト (次回募集は4月1日より)
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